こんにちは、のんろそです。
画像ですね。
さて、大学4年間で履修した科目について一言ずつ書くやつの2つ目、1年後期(1Aセメスター)の振り返りです。
1年前期の振り返りはここにあります。
- 英語二列S(FLOW)(A1ターム)
- 英語一列②(A2ターム)
- 英語中級
- イタリア語一列②
- 微分積分学②、線型代数学②
- 微分積分学演習、線型代数学演習
- 構造化学
- 電磁気学A
- 基礎実験I・II(物理学)(A1・A2ターム)
- 身体運動・健康科学実習II
- アルゴリズム入門
- 現代工学概論
- 古典語初級II(ラテン語)
- 図形科学A
英語二列S(FLOW)(A1ターム)
英語のスピーキングの授業。
コミュニケーション能力が壊滅なのでスピーキングの授業は嫌だなあと思っていて、案の定めちゃめちゃ辛かった記憶がある。なんか課題に沿って英語を喋っている自撮り映像を毎週提出する必要があって面倒だった。音読・発音練習とか(小中高でもさんざんやったであろう)自己紹介や好きなもの紹介とかならまだしも、ディベートは本当に嫌だった。議論に勝ち負けを付ける発想がわからん。
かなりうろ覚えであり想像による補完が多分に含まれているが、「年老いた退役軍人、料理人、妊婦、元犯罪者の屈強な男性、…という集団が無人島で暮らすときに命を優先させる2人を決めましょう」みたいな議題で議論するときに、教員が「この議題には落とし穴がたくさんあります、相手グループの反論に、(女性・老人)は強くないので役に立たない、元犯罪者は怖いからというような差別的な表現を見つけたらラッキー☆、ポリティカルコレクトネスによって自動的に勝利です。」みたいなノリで話していたのがマ~ジでキツかった。キチィ~↑(発狂くん)
英語一列②(A2ターム)
英語のリーディング(・リスニング)の授業。
①の試験対策を割と真面目にやったせいで習熟度別のクラスのグレードが上がり、教科書本文の確認半分、全然関係ない教員の趣味みたいな授業半分みたいな感じになった。映画とか見た気がする。何も覚えていない。
英語中級
※怖い画像が出てきます
教員によって内容は千差万別である英語中級の授業だが、自分が受けたのは妖怪や幽霊、化け物などに関する民俗文化について英語で学ぶというものだった。グループワークがあったり最終課題として1000 Words以上(基準はうろ覚え)のエッセイが課されたりして負担は大きかった(実質ALESAとか呼ばれてた)が、題材が面白かったので良かった。駒場キャンパスに関する嘘の都市伝説をでっちあげるみたいなグループワークが一番楽しかった記憶がある(前期教養の必修には第二外国語のクラス制度を利用したものが多く、陰キャであっても教室の半分知り合いの状態で講義を受けるなんてことも普通にできた)。最終エッセイでは「人間に変身する動物が登場する民話の分類と考察」というのを書いた。調査とかしたわけじゃなくてまさにその内容の書いてある本を1、2冊読んでまとめただけだが、結構面倒だった。
英語の課題のために神道と日本神話と動物信仰に関する本を読んでるんだけど、国譲りとか生太刀とか桃とか蛇でてくるともうゆゆゆの事しか考えられん。
— のんろそ (@HpnG19) 2018年1月7日
2期放送の前後は本当にゆゆゆの話ばっかしてた。
ところで、記事が書けたので投稿したら不意打ちで上の怖い画像がサムネに出てきてマジで怖かったし、TLに対してテロ行為をしてしまい申し訳なさで非常に落ち込んでいます。別の画像をサムネに設定しても、なぜか改めてシェアするときに変わらなかったので仕方なく画像の画像を冒頭に挿入しました、怖い。※今は多分うまく直せているはず
イタリア語一列②
第二外国語であるイタリア語の授業。
文法もそこそこに、長文の読解をひたすらやった記憶がある。最初の題材はPrimo Levi(Wikipediaリンク)というイタリアの化学者・作家の"Il Canto di Ulisse"というエッセイで、これはアウシュヴィッツからの生還者である著者が強制収容中の体験をダンテ『神曲』の引用を交えつつ語るという内容である。初学者に読ませる文章か!?(めちゃめちゃ難しかった)
ダンテみたいな、日本なら古文を知らないと読めないような時代の文章を現代語の知識でだいたいカバーできるというのはイタリア語のものすごい特徴だと思う。
また、講義の時間で『これが私の人生設計』(Wikipediaリンク)という映画も見た。普通に内容が面白かった記憶がある。イタリア映画面白いかもしれん。
微分積分学②、線型代数学②
必修の数学の講義、微積・線型それぞれ週1コマ。
相変わらず説明が難しくてよくわからなかった(試験勉強はマセマ使った)が、微積と線型代数自体はハチャメチャに大事なのでドロップアウトしなくて良かったと思っている。行列の対角化とかどうせ何回も習い直す羽目になるけど、それはそれで良いんじゃないかな(感傷)。
なんか線型代数の講義開始前に学生の弾き語りが始まって拍手喝采みたいな謎の事件があった記憶があるけど、記憶が曖昧過ぎるし講義関係ねえ。
でも大学の線形代数学の授業3分前に突然ギターの弾き語りかましてた人いたなぁ
— のんろそ (@HpnG19) 2018年8月28日
拍手喝采だった(拍手喝采というワードのせいで嘘っぽくなるの草。2017年6月23日の白石教員の授業です) https://t.co/lvSq9yIxFi
6月だから後期じゃなくて前期だわ。まあいいか。
微分積分学演習、線型代数学演習
数学の演習の講義。合わせて週1コマ。
講義のやり方は前期の時と一緒。やはり教員のマイクへの息の掛かり方は健在。演習問題にABC予想を載せるユーモアをかましてきたことがあった。証明に700ページくらいかかりそう。
数学演習で、abc予想の証明問題出てきた pic.twitter.com/0HLZNtQQwc
— マ∃太 (@MA_yo_TA) 2017年12月19日
同じ講義を受けていた人のツイート(勝手に埋め込むな)
構造化学
詳しくないのでよくわからないが、量子化学の初歩初歩の初歩の講義。必修。
球面調和関数とか井戸型ポテンシャルとかそういうやつ。自分の専門は量子力学とは無縁なのだが、ツイッターで量子力学にまつわるあれやこれやが流行った時に、「量子力学の初歩だけでも学んでおいた方が良さそうだなあ」と思ってヨ〇ノリの入門講義の動画を見たら、パート6くらいまでこの講義で既習だったということがあった。それ以上のことは何にも覚えてない。
6講くらいまで構造化学でやった話で、実は量子力学の初歩初歩の初歩は大学の必修でやらされれていたということが発覚した
— のんろそ (@HpnG19) 2020年5月28日
ツイートしたことのあるエピソードはよく覚えている
電磁気学A
高校物理既修者向けの電磁気学の講義。
内容は高校電磁気の微積を用いた書き直し、マクスウェル方程式、鏡像法、ビオサバとか(多分もっとある)。ベクトル解析の基本は数学の講義より前にここで習得する。異常カリキュラム(前記事の熱力学の項も参照)。教員が資料を冊子にして配ってくれたのでとてもありがたかった。
木曜2限の講義で、1限が空きコマだったためサボりがちになってしまい、せっかく(大学教員には珍しく)教育者気質で、熱意のある教員だったのに内容を全然身につけることができなかった。当時はまだ真面目で、サボりがちなのはこの講義くらいだったので、期末試験の勉強は前もって始め、結構頑張った記憶がある(そうしないとマジで単位を落としそうだった)。講義は出たほうが良い(教訓)。
電磁気以外の教科全ての対策が試験前日
— のんろそ (@HpnG19) 2018年1月23日
でも!もし電磁気を勉強してなかったとしても、その時は電磁気を落単してたはずです!選択肢なんて…誰にもなかったんです!
— のんろそ (@HpnG19) 2018年1月23日
ほぼ全てのテスト対策が前日のみの僕に対しての1A期末「何事にも報いを」
— のんろそ (@HpnG19) 2018年1月25日
ゆゆゆ脳
基礎実験I・II(物理学)(A1・A2ターム)
必修の学生実験はIからIIIまであり、それぞれ1A1、1A2、2S1タームに割り当てられている。そして、実験の内容を「物理→物理→化学」「化学→化学→物理」「物理・化学・生物(順番がどうなっていたのかは知らない)」から選択することができる。そこで自分は物理→物理→化学を選んだというわけである。
全13種目の物理学実験を毎週行い、原理・方法・結果・考察を実験ノートを書くという非常に負担の大きな内容だったが、理系の大学生はだいたい皆これに近いことをやらされている気がする。習ってない内容の場合原理を書くこと自体が勉強になったりして面白かった(なお、負担)。サイコロを振りまくる、ガイガーカウンター、霧箱の実験、円柱転がして慣性モーメントのお勉強、剛体振り子(ケーターの可逆振り子)とストップウォッチで重力加速度計測、etc...と実験自体は愉快な内容だった。3、4限ブチ抜き2コマの実験だが、ほぼ100%の確率で延長し、ヤング率(簡単に言えば、金属材料などの変形しにくさの指標)の測定という実験に至っては、装置を組むだけで1時間以上かかって帰るのが18時過ぎになった記憶がある。
よく、基礎実験は化学の方が負担が軽いので物理物理化学より化学化学物理をとろうとする人がいるけど、自分は機械系に行きたかったから、実用的な意味で物理2つにしといて良かったなと今では思っている。
〜基礎実験ガイダンス〜
— のんろそ (@HpnG19) 2017年11月19日
担当教員1
「ちなみに私の専門は反陽子なのですが…」
担当教員2
「…!」「私の専門、陽電子なんです。」
担当教員1
「あっ。…っへへ(笑)」
(2秒ほど見つめ合う)
いったん反水素になってからでいいから対消滅してくれ
Aセメ基礎物理実験について簡単に説明すると、考察1h予習3h、授業は最短0.5h最長3hオーバー、提出したノートは180ページ。電磁気でまだ習ってない公式が出てくる電磁気の実験。という感じです。
— のんろそ (@HpnG19) 2018年7月28日
教養課程の基礎実験の実験中に隣の部屋から「俺は天才だぁーッ!!」とか「かしこいぃーッ!!!」とか聞こえてきてた大学なので。(めっちゃすき、8組か?)
— のんろそ (@HpnG19) 2019年1月7日
殺伐としたTLにケーターの加虐振り子が!!!!! pic.twitter.com/21f5qeqQLd
— のんろそ (@HpnG19) 2018年8月30日
たまに隣の部屋から奇声が聞こえてくる
身体運動・健康科学実習II
保健体育その2。
自分がとった種目はフィットネスで、内容はひたすら筋トレをするというものだった。毎回どんなトレーニングをしたのか記録を付けて、持ち上げられる重量や体重の変化を可視化した。アームカール! デッドリフト! 学期末にレポート課題があって、なんでやねんという気持ちになった(コロナ禍の学生はもっと大変だったんだろうけど)。
余談だが、トレーニングに適した服装から着替えるのにその辺で服を脱ぎだす男子学生が結構な数居て(別の建物の更衣室で着替えるか体育館2階を利用するようにという指示がされている)、有名なツイッタラーでもあった女子学生がきめえしありえんみたいな苦言を呈してツイッターが盛り上がったことがある。いくら男女比が偏っているとはいえ、大学を本気で男子校と捉えるのは良くない。
アルゴリズム入門
ここから4科目は必修ではなく総合科目。
プログラミングやアルゴリズムに関する講義。
言語はRuby(最近はPythonを使うようになったらしい)。プログラム上で数式を使うことで絵を描いてみようという最初の課題がとてもとっつきやすく、プログラミングガチ初学者の自分にはありがたかった。
他の内容は覚えていない。他人の講義感想で「僕自身幼いころからアルゴリズム体操などでアルゴリズムに親しみ~」みたいなのがあって面白かった記憶がある。
現代工学概論
工学に関するオムニバス講演、実質的に工学部の宣伝講義。
工学部学科への進学に対する履修点が付く(これを取るだけで自動的に進学選択の工学部評点に加点がなされる)講義だったのと、総合D系列で理系学生には文系科目扱いとなるため履修した(進学選択のシステムの解説は面倒なので略)。
毎回ワード1、2枚分のレポート(感想文)を要求されるので面倒だったが、基本的にお話を聞くだけなので気楽だった。同じ工学部とはいえ様々な分野の話が聞けるので面白かった。あんまり覚えてないけど。履修点はあれど、そもそもの点数が低かったのでもっと真面目にレポート書けばよかった。
古典語初級II(ラテン語)
ラテン語初級の講義。
IIとなっているが、秋学期始まりの通年講義の前半部分である。後期の講義であるせいで仕方なくこういう名前になっているらしい。
僕は「大学4年間で最も印象に残った講義は何ですか?」と聞かれたらまずこの講義の名前を挙げるくらい、この講義が印象に残っている(聞かれたことないけど)。
まず予習の量が半端じゃない。30数章ある教科書を、1年掛けて毎回1章または2章分進めていくという狂気のスケジュールである。英語一列よりもテキストの予習の分量が多い。また、教科書は全てラテン語で書かれている。日本語が無いのは当然として、英語も裏表紙の出版情報にしか無く、あとは注・文法解説含め全てラテン語で書かれている。ちょっと意味が分からないと思うが、例えば第1章は
という、義務教育の英語くらいしか外国語に馴染みのない人でも、載ってる挿絵から何となく類推できるレベルのメチャクチャ簡単な文章から始まり、段落・章が進むにつれ少しずつ語彙と文法要素を増やしていくという方式(ナチュラルメソッド ――赤子が母語を習得するように―― と呼ばれている)を採用している。ただやはり単語の暗記を疎かにしていると途端に解説についていけなくなるので、暗号解読みたいで面白いと思っていたのも初めの数週間だけ、見事に落ちこぼれてしまった。
履修人数の少なさも半端じゃなくて、初回から10数人しかいなかった。
試験前には名詞の曲用と動詞の活用にガチビビリしていた。試験は「ラテン語以外の言葉を用いないでください」とかいう注意書きがあったり、自由羅作文があったりパワーがすごかったが意外と良い点数が来た。
古典語の中でラテン語をやるメリットとして、英語の高級語彙や2外のイタリア語への影響がめちゃめちゃ感じられて楽しいというのがあると思う。あとはサンスクリット・ヘブライ語・ギリシャ語に比べれば絶対にとっつきやすい。あと何といっても単語がいちいちカッコ良いというのが一番だと思う。中二病の気質がある人には是非とも大学でラテン語を履修してもらって、存分にビビって欲しい。
課金したしラテン語履修がんばるぞい! pic.twitter.com/Sf4G11MQoZ
— のんろそ (@HpnG19) 2017年9月21日
なんか調子乗って3冊も買っちゃったけど一番左の1冊(教科書)だけで良い
羅語メモ
— のんろそ (@HpnG19) 2017年11月30日
「この小さなヒツジ」
hic、この、特殊変化、指示代名詞
parva、小さい、第一・第二変化、形容詞
ovis、ヒツジ、第三変化(ium)、女性名詞
鬼畜 pic.twitter.com/V8kJpSH7l7
格変化(ごく一部)
羅語メモ
— のんろそ (@HpnG19) 2017年12月12日
重要な動詞活用 pic.twitter.com/bJ67mtTYo3
動詞活用表(前半の講義分)
想起の回路がバグっているので 〇〇語で授業を〜みたいなの見ると何故か毎回これ思い出す pic.twitter.com/RMbk6GkhtL
— のんろそ (@HpnG19) 2020年6月26日
ラテン語以外の言葉を使わないでください。(迫真)
ラテン語の講義を受け始めてから、エルフェンリートというアニメ(見たことは無い)のOPやスマブラXのオープニングの歌詞がラテン語であることを知った。また、ちょうどこの講義を履修している時期、『宝石の国』というアニメで黒沢ともよさんが歌う特殊エンディングにラテン語の歌詞があり、めちゃめちゃテンションが上がっていた。
羅語メモ
— のんろそ (@HpnG19) 2017年12月1日
Quid faciam?
Ōdī et amō.
クィド ファキアム
オーデッタモー
私は何をしたらよいのか。
私は憎み、かつ愛す。
アンターーーーーーーク!!!!!
羅語メモ
— のんろそ (@HpnG19) 2018年1月17日
admīrābilis 第三変化形容詞 驚くべき、賞賛すべき
ventricōsus 形容詞 片側が膨れた
acūleātus 形容詞 針のある、トゲのある、敏感な#宝石の国
さっきも言ったけど、ラテン語をやると作品に出てきがちなかっこいいカタカナの解像度がだいぶ上がるのでオススメです。
図形科学A
3DCADと3DCGの入門講義。
人気の講義で、負担は大きいが楽しくて実用的(専門でCADを使いそうな人にとっては特に)。CADソフトはAutodesk Inventer、CGのソフトはAutodesk 3ds Maxを利用する。ソフトの使い方を習っていくうちに円柱→お父さんスイッチ→正十二面体という風に複雑な形(例が微妙すぎる)を作れるようになっていったのが嬉しかった。大学のPCを使う教養の講義全般に言えるのだが図形科学Aでは特に、他人のすげー作品を見るのがとっても楽しかった。
円柱できたしこれでイーグルジャンプ就職は決まりやろ() pic.twitter.com/FCpVtJ2Hjr
— のんろそ (@HpnG19) 2017年9月29日
円柱
お父さんスイッチできた pic.twitter.com/WZpDTUG36w
— のんろそ (@HpnG19) 2017年10月20日
お父さんスイッチ
円柱からだいぶ進化した pic.twitter.com/EsijH1OxDD
— のんろそ (@HpnG19) 2017年11月10日
正十二面体
涼風青葉にまた近づいてしまった… pic.twitter.com/6UKEkM9pZU
— のんろそ (@HpnG19) 2017年12月1日
プリセットのteapot
1年後期の提出物とかも見れる pic.twitter.com/WuDVU0ok75
— のんろそ (@HpnG19) 2020年6月24日
レンダリング、視点の変更
以上、1年後期の週15コマ(27単位)ぶんの記録でした。
多いし、長い!