Wordにおける締切ギリギリの時の参考文献の入れ方【卒論・修論】

はじめに

 こんにちは、のんろそです。

 あまり褒められた話では無いのですが、先日、修論を締切ギリギリに提出しました。図・結論・方法・結果を書き、イントロと考察を書き始めるぞという時に、「そういえば参考文献の書き方って面倒臭かったような……」と思い出して「word 参考文献」でググってみると、大抵の検索結果で「文献の情報を登録する」というフェイズがありました。

こういうやつを事前にちまちま登録しておくとwordの機能で一気に文献一覧を出せる。

…………

やってられるか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ということで、今回の修論の執筆では、文献一覧をwordの機能で(目次を出す機能のように一発で)出すことはあきらめつつ、最低限

  1. 文献の情報を手打ちせずに済む
  2. 本文における引用が参考文献一覧とちゃんとリンクしている
  3. 一覧での順番を入れ替えても、本文の番号をちゃんと更新できる

の条件が保てる方法を使って乗り切ったので備忘録として記事を書きました。

 

方法

 まず、参考文献一覧の番号リストの外枠だけ作ります。

[ホーム>段落>段落番号>(いい感じの番号書式)](ショートカット:alt+HN)

 次に、本文を書いていて論文を引用する必要が出てきたら、その都度この参考文献のリストに文献を追加していきます。タイトルなどの情報を用いて、論文をGoogle Scholarで検索します。

そうしたら、画像の赤丸部分をクリックして引用形式を1つ選んでコピーします。

斜体の情報などもそのまま利用したいので、何も考えずに先ほどの番号リストにペーストします。フォントはArial、サイズは10 ptでペーストされます(環境によるかも)。フォントとサイズは必要に応じて後で適当に変えます。

そうしたら、文献を選択して*1、ブックマークに登録します。

[挿入>リンク>ブックマーク](alt+NZLK)

ブックマーク名は自分がわかればいいので適当に決めます。残念ながら「(Hodgkin, 1952)」のような記号類が入ったブックマーク名は登録できないようです。

 最後に、本文に戻って、引用を示す記号を挿入します。これには、相互参照の機能を使います。

[参考資料>図表>相互参照](alt+SRF)
または[挿入>リンク>相互参照](alt+NZLRF)

参照項目はブックマークとして、さっき作ったブックマークを選択します。参照文字列は段落番号とします*2。これで[1]のような記号が挿入できます。

 上の画像の[1]の位置よりも前に引用が必要になって、参考文献リスト内での順番が変わったら、更新されるべき引用の記号を選択してF9を押すか、右クリック→「フィールドの更新」を行うと、正しい番号に更新されます*3

以上です。卒論修論は計画的にやりましょう(自戒)。

 

要約

  • 細かい文献情報の登録をせずに、本文中で[1][2]みたいに引用する形式で、ちゃんと参考文献一覧との対応がとれるようにする方法。
  • 参考文献一覧は、番号付きのリスト段落を使って作る。
  • 参考文献の記入では、Google Scholarの検索結果の「"引用」を利用する。
  • 参考文献の文字列をブックマークして適当な名前を付ける。(挿入>リンク>ブックマーク)
  • 本文中では、相互参照を使って引用の記号を入れる。(参照項目:ブックマーク、相互参照項目:段落番号)
  • 本文中の引用番号を更新する必要があるときは、フィールドの更新を使う。
  • 本当はちゃんと文献管理とか含めて計画的にした方が良い(自戒)。

*1:末尾の改行マークを含めないように注意する

*2:今試してみたら、ブックマークなんか作らず、とにかく参考文献リストだけ作っておいて参照項目を「番号付きの項目」、参照文字列を「段落番号」にすることでも同様のことができるっぽい。

*3:wordのおせっかいにより自分で設定したあれこれが更新されてしまう危険性はあるが、ctrl+Aで文章全選択してF9押しちゃうのが一番簡単。